公文算数5Aはどんな教材? 100までの数字と運筆が課題です

教材 公文 算数

公文算数5Aは何歳でやる教材?

 まずは公文全体の進度表を確認しましょう。

公文進度表

 公文算数5Aは4歳相当のレベルの教材です。

 公文ではどの教科でもA教材が6歳相当のレベルになっています。2歳以下は「Baby Kumon」という別の教材で学習するので、2Aと3Aが5歳向け、4Aと5Aが4歳向け、6A以下は3歳向け…と考えて概ね間違いないと思います。

公文算数5Aはどんな教材なの?

 公文算数5Aの教材のねらいは下記です。

 イラストや●を数えること、数表や数字を読むこと、数表の中の数字を探すことを通して「50までの数表や数字が読め、らくに数唱できること」「50までの数の並びを理解すること」を目標としています。さらに100までの数に親しむことで4A教材に進める力をつけます。

 6Aでは10までの数字しか扱いませんでしたが、5Aでは100までの数字を扱う事になります。数唱や数の並びの理解という点は6Aと重複する部分も多いですが、数字の大きさという点で違いが出てきます。

 さらに細かく教材を見ていきましょう。算数5Aは200枚のプリントで構成されますが、その内容は大きく下記のように分けられています。

教材番号内容
1-100すうじのよみ(30まで)
101-130かずのならび(30まで)
131-160かずのならび(40まで)
161-190かずのならび(50まで)
191-200おおきなかず

 「すうじのよみ」では数を数えたり、数字を読んだりします。6Aの教材とやる事はほぼ変わりませんが、最大の数字が10から30に増えます。

 「かずのならび」では連続した数を扱います。「10,11,12に◯をして下さい」とか「21,22,23,24,25を読みながら線を引いて下さい」といった問題が出ます。今までは1つずつの数字を読んでいましたが、ここから連続した数字を一まとまりとして扱う事になります。

 「おおきなかず」では51以上の数字を10枚のプリントで一気に扱います。「すうじのよみ」で学んだような内容を51以上の数字で行います。

ボトルネックは数字ではなく運筆

 5Aでボトルネックになるのは、実は数字ではなく運筆です。

 もちろん二桁の数字を扱うようになる難しさはあります。数が増えてくる程に暗記が難しくなってきますから、10数えたら10の位が1増えて、1の位はまた1から数えていくというパターンを理解する必要が出てきます。

 ただこちらについては親も想像できる難しさですから、日常生活の中で少しずつお子さんに数の概念を教えていく事ができます。

 しかしここで立ち塞がるのが運筆という壁です。

 公文算数ではプリントで学習を進めていくので、数字が書けるという事が早い段階から必須になってきます。6Aの時は親が付きっきりで学習を進めますが、5Aからはお子さん自身が線を引く必要のある教材が「かずのならび」で出てきます。

 そのため数の並び自体を理解していても、線が引けなければ先の教材へ進む事はできません。そして線を引くという事が算数の学習で必須だという認識は親もしていない事が多く、思わぬ所でタイムロスが発生してしまいやすいです。

幼少期は身体の発達の問題でまっすぐ線を引けない事もある

 さらに厄介なのが、幼少期には身体的な問題で、お子さんがまっすぐ線を引けない事もあるという点です。

 4歳以下のお子さんだと、まだ腕の骨と手首の骨がくっついていない事があります。この状態だと手首を固定する事ができず、まっすぐ線を引く事ができません。無理に練習させてしまうと、変な癖が付いてしまい、きれいに文字を書けなくなってしまう事もあります。

先取り学習は運筆が身に付いてからが本番だと考えましょう

 公文は先取り学習が魅力の一つですから、幼少期からどんどん先へ学習を進めていきたいと考えがちです。しかし運筆というのがボトルネックになってしまっている間は、焦って先へ学習を進めようとしても効果は出にくいです。

 公文で算数の学習を進める場合、本格的に先へ先へと学習を進められるのは運筆が身に付いてからだと考えるべきでしょう。これを待てない場合は、タブレット学習のような文字を書かなくてもできる学習を検討しましょう。

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