公文国語5Aはどんな教材? 3歳前後から公文を始めた子には最初の壁になるでしょう

教材 公文 国語

公文国語5Aはどんな教材なの?

 公文の国語の5Aではどんな事を学ぶのか理解していきましょう。

公文国語の5A教材のイメージを確認する

 公文国語の5A教材は下記のようなものです。

公文国語5Aイメージ


 前半では3語文、後半では絵本のような文章が出てきます。最終的には何枚かのまとまったお話を読む事ができるようになる所を目指しています。

公文公式の解説を確認する

 次に公文式国語教材の一覧の解説を確認しましょう。

 3文節から6文節程度のひらがな文をすらすら音読できるようにします。文、文章や何枚か続くまとまったお話を楽しんで読みながら、語彙を増やします。10枚を一人で音読できるようにします。自習への一歩として、読んだことの確認が自分でできるようにします。

参照:公文式国語教材の一覧

 ポイントは「10枚を一人で音読できるように」の部分でしょう。5Aまで進んできた年齢のお子さんであれば、読み聞かせではもう少し難しい文を聞いている事もあるかもしれません。しかし自力で音読できるようにするとなると、これは違った力が求められてきます。

公文国語全体の中での5Aの位置づけを確認する

 5Aの位置づけも確認しておきましょう。

公文進度表

 幼児期の教材ではちょうど真ん中の教材です。3歳頃から公文を始めてきた家では、そろそろ公文に慣れ始めた頃ではないかと思います。

どのくらいの時期で勉強する教材なの?

 3歳から4歳で公文を始めたお子さんでも、このあたりまではスムーズに進む事が多いです。これは公文のグレードの区切り方に理由があります。

 公文では基本的にグレード別の年齢目安を明言していません。しかし小1から中3までのそれぞれの学年には、AからIの9つのアルファベットが対応しています。同じ要領で2Aが5歳、3Aが4歳と遡っていくと、ちょうどこの5Aが2歳目安の難易度になってくるのです。

 2歳以下の子は通常の公文式ではなく「baby kumon」に加入する事になります。だからほとんどの場合公文を始める最小年齢は3歳となり、5Aまではトントン拍子で進める事が多いのです。

 逆に言えば、3歳のお子さんはここで初めて年齢相当の教材を学ぶ事になります。少しずつ教材が難しく感じられてくるのが5Aだと言えるでしょう。

攻略のポイントは?

 公文を低年齢から始めている家庭であれば、読み聞かせにもある程度力を入れている場合が多いでしょう。5Aで最終的に扱うのはちょっとした物語文ですから、絵本に慣れ親しんでいるかどうかでまずは大きく差が出ます。

 その上で読み聞かせと違うのは、子供自身が音読をしなければならないという点です。

 特に3語文は意外と大きな壁です。なぜなら3語文を日常会話で発する機会はあまりないからです。「おみずください」とは言っても、子供との会話で「つめたいおみずください」とはなかなか言いません。形容詞や助詞の概念も入ってきやすくなりますから、このあたりで少し難しさを感じるお子さんはいるでしょう。

 親から見ると、7Aと6Aがスムーズに進んできたのに、5Aになってなかなか教材が進まないように感じられます。教材が難しいと子供のやる気も低下しがちです。もどかしさを感じ、イライラが子供に伝わった結果このあたりで公文を辞めてしまう人が出てくる最初のエリアでしょう。

 まずは5Aが子供にとって少し難しく感じられる所だという事を認識しましょう。進み具合が悪く、子供のモチベーションも低下しやすい時期ですが、これは遅かれ早かれ公文においてどのお子さんも必ずぶつかる壁です。

 日常会話において3語文や4語文を意図的に増やしていく事も大切です。このあたりが理解できるようになってくれば、語彙はともかく、大人同士の日常会話で話される一まとまりの文章と語数がだいぶ近くなってきます。そうなれば生活の中で自然と長い文章に慣れ親しんでいく事もできるでしょう。

 3語文や4語文はなかなか使われない谷間の長さの文章です。ここの学習を日常会話の中で手伝ってあげる事で、5A教材突破の一助となるのではないかと思います。

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