どんな事を始めるにしても、口コミというのは有用な判断材料になりますよね。しかし口コミを見られる場所はいろんな所に点在しており、場所によって偏りもあるため、しっかりとした判断材料を集めるのは少し骨の折れる部分になります。
今回は公文国語についての様々な口コミと媒体別の傾向をまとめてみました。
口コミを参照できる5つのサイト
今回まとめた口コミには以下の5つがあります。まずはそれぞれの媒体とその特徴を確認しましょう。
メディア | 特徴 |
---|---|
KUMON BUZZ PLACE | 公文公式。肯定的な意見に偏っているが信頼性は高い |
ブログ | 偏りが大きいが情報量も多い |
Yahoo! 知恵袋 | FAQサイト。FAQと知りたい事が合えば強力 |
一つ一つの情報は断片的だが多くの意見を知れる | |
王国口コミ事典 | Twitterより口コミの数は少なく、一つの情報の質は高い |
個人的にはQuoraも好きなFAQサイトではあるのですが、公文の国語に絞るとほぼトピックが見当たらなかったので今回は対象に含んでいません。今回はこちらの5つについてまとめていきます。
KUMON BUZZ PLACE:公式の情報源は外せません
まず参照すべきはこちらです。
公文公式の情報源なので、信頼性は抜群です。教科や年齢別に絞り込む事もできて、件数も国語だけで200件以上あるので十分でしょう。
ただし一つ一つの口コミの内容は「一言コメント」に近く、十分な情報量は得られません。また公文公式のサイトなので、公文式に対して懐疑的な人の口コミは当然載っていません。結果として毒にも薬にもならないような意見が多いとも言えます。
そして何かを比較検討する時に、一番最初に知るべき情報もこうした毒にも薬にもならない意見です。毒の強い意見を最初に見てしまうと、客観的な視点を早々に失ってしまうからです。その意味でKUMON BUZZ PLACEは口コミを調べる際、最初に見ておくのにちょうどいい口コミサイトでしょう。
Twitter:件数の多さが強み。お馴染みのSNS
次に挙げるのはTwitterです。
2つ目に見る口コミとしては毒が強すぎるのではないかという意見もあると思います。実際にその通りだと思います。匿名性と文字数の制限の問題で、情報の客観性や信頼性が低いというのは事実だと思います。
ではなぜここでTwitterを挙げたかと言えば、口コミの件数が多いからです。一つ一つの情報が断片的でも、数が集まればある程度の質が担保されます。そこで株式会社ユーザーローカルのAIテキストマイニング技術を使って、公文国語関連のツイートをデータ化してみました。
文字が大きい程よく出てくる単語です。「公文 国語」で検索した話題のツイート100件を対象にしており、検索日時は2022年6月です。
国語について検索していても、やはり英語や算数と一緒に勉強している人が多い事が推測されます。英語よりは算数の方がよく一緒に学ばれているようですね。また「トド」や「ピグマリオン」という単語も出ており、ツイートした人は他の幼児教育系の教材にも興味を持っている事も推測されます。「娘」や「息子」という単語がよく出てきている事から、口コミを行っているのは学習者本人ではなく、その親である事が多いというのも念頭に置くと良いでしょう。
ブログ:ちゃんと書かれた体験談
ここまでは具体的な情報を避け、全体像を眺めてきました。次にもう少し具体性を持った情報を掘り下げていきましょう。
3つ目に取り上げるのはブログです。ブログにも様々な種類がありますが、今回はより口コミに近い、公文を実際にお子さんに学ばせている親の方のブログに絞りました。またアメブロやmixiのようなコミュニティ内のものではなく、Google検索で上位表示されたブログを選んでいます。
各ブログが挙げているメリット・デメリットも簡潔にまとめておきます。
メリット | 学習習慣が付いた、教材が良い、音読力・語彙力が付いた、読書が好きになった、理解力が付く、音読から学習を始められる、全国に教室がある |
デメリット | 応用問題に弱い、宿題が多い、先生のフォローが少ない、効率が悪い、進みが遅い、問題文が短い、抜き出すだけの問題が多い、お迎えがストレス、漢字や熟語が身に付かない、字が汚くなった、費用が高い |
Google検索で上位表示されるためには、一定の文章量と独自の情報が求められます。そのため公文を実際にお子さんが学んでいる人が、自分の考えをしっかり練って文章にしてくれている事が多いです。一方で今まさに公文をやっている人が多いので、生存者バイアスで肯定的な意見が多めです。また開始年齢が全体的に低く、受験を経験していない段階での評価がほとんどです。
もし自分の家で子供に公文を勉強してもらう時、どんな事が起き、どんな事を感じるのか。こうした部分を詳細に想像できるのがブログになってくるでしょう。
Yahoo!知恵袋:より突っ込んだ論点を把握する
ここまでで公文を実際にやっている人の人物像や状態がある程度イメージできるようになってきたと思います。ここでいよいよ、実際に公文をやっていない人も含め、様々な視点から公文がどう見えているのか確認していきましょう。
ここでは「公文 国語」で調べた時に閲覧数の多い質問を10個まとめました。
他の教科や塾との比較、思考力や履修者のその後等、より突っ込んだ話題が出てきている事が分かると思います。公文に通わせた後のイメージがある程度できていると、こうした突っ込んだ内容を適切に評価できます。
個人的に注目したのは1位・3位・5位の質問です。
1位は国語・算数・英語の中でどの教科を重視するかという内容です。効果が目に見えやすい科目は「算数>英語>国語」だと思っていますが、公文で成果を得られた人は国語を重視する声が多いという事が感じられます。また3位の思考力に関するトピックは、公文式をやるなら認識しなくてはならない点でしょう。
5位の内容は、公文の入退会を繰り返す親からの質問です。子供があまり公文へ積極的ではない時に、どう対応するのか考えておく事は大事になってきます。
王国口コミ事典:雑多な口コミを漏れなく抑える
最後に挙げるのは「王国口コミ事典」です。
正直に言うと今回初めて知ったサイトです。ただ公文に関するトピックがあり、多くの口コミ(コメント)が掲載されていたので紹介させて頂きました。
子供の習い事で「公文式」やらせている方、また小さい頃やってた方。どうですか?!
ここまでで一番「生の声」というニュアンスの強い場所です。文字数の制限なしでコメントは100個以上。回答者の立場も様々ですし、匿名かつ、Twitterのようなフォロー・フォロワーという関係もなく、好き勝手な事が言える場所でしょう。
いきなりこういう所を見ると極端な意見に目が行きがちですが、ここまでで様々な意見を目にできていれば、ある程度の客観性を保ったままコメントを見られます。
ここまでの口コミを見れば、公文の国語について言われているほとんどの事を把握できるのではないでしょうか。
所感
口コミを見ると、いくつかの事に気付きます。
まずは公文を続けている人のキラキラ感が他の塾と比べて強いという所です。私生活を犠牲にする受験塾と比べ、公文はある程度は他の事と両立する事が可能です。公文である程度の結果が出ていれば、充実感を覚える人が多いという事でしょう。
他の学習塾の運営をしている人には評判が悪いというのも特徴でしょう。公文では思考力が身に付きにくいので、思考力を重視する中学受験塾や、こだわりを持っている小規模な塾の人にとっては、公文式で身に付く力は「変な癖が付いている」ように見える事が多いようです。何も知らない人に自分のやり方を教え込むのは楽でも、既に他のスタイルを持っている人を自分の色に染めるのは難しいものです。
公文の経験者が公文をどう評価しているのかという点については、シンプルに「どれだけ進んだか」という点に左右されるようです。どんな人も公文を進める課程において、公文に対する疑問や続ける事の苦しさを感じていますが、その先に進んでいれば公文をやっていて良かったと言いますし、途中でやめれば公文の悪い所を言います。経験者の口コミを見る時は、どこまで学習を進めたのかという点に着目してみると面白いかもしれません。
口コミから公文国語のリアルを知りましょう
今回は公文国語の口コミについてまとめました。
Amazonで売っているような商品と違い、公文の口コミを集めるのは少し難しい部分があります。様々な所に口コミは点在しており、ここに挙げたものの他にもInstagramや発言小町等、参考にできるサイト自体は無数にあります。
その中でも今回はより偏りなく公文国語の評判が認識できるよう、確認する順番を含め、口コミの見られる場所を紹介しました。
より具体的な展望を手に入れた上で、公文国語の学習を進めていきましょう。