公文を始めて3ヶ月。3歳から始めて良かったと感じています

公文 幼児

 息子が3歳から公文を始めて3ヶ月が経過しました。今の所は大きなストレスもなく、順調に学習を進めております。

 Baby Kumonを除けば、3歳というのは公文を始められる最小年齢である教室が多いでしょう。そこで今回は公文開始3ヶ月での進捗や子供の様子を説明しつつ、公文をこれから始めようとしている方や、同じように幼児期に公文を始めた家庭の参考にして頂こうと思います。

公文入会前の希望

 私の家では公文を国語・算数・英語の3教科学んでもらいたいという希望がありました。いずれの教科でも学習面で大きな効果を上げてくれるという期待があったからです。

 また私自身の経験を振り返ると、途中から教科を増やす形にはメリットがないようにも思えました。最初は国語と算数、遅れて英語の学習を始めたのですが、国語・算数が高校教材まで進んでいるのに、小学校レベルの英語を頑張る気にはどうしてもなれなかったからです。

 そのため三教科を学習したいという事は体験教室の時からお伝えしておりました。しかし公文を幼児期から始めるにあたって、思いがけぬ制限がありました。

英語と算数は入会当初からは開始できなかった

 公文では教材の進度がアルファベットで表されます。私は小五から公文を始めたので、最初の教材はD教材(小4相当)だったように記憶しています。

 しかし上図の各教科の一番最初を見て下さい。最初のアルファベットが異なるのです。

 一番スタート地点が手前にあるのは国語です。8Aの教材は歌を聞かせる所から始まり、プリントの問題を解くというのはもっと先に来ます。だからお子さんがまだ小さな時期では、最初から算数や英語を始めないよう先生にお勧めされる場合があります。

 たしかにまだ言葉も出ていない段階から、英語や算数を勉強させる事は難しいでしょう。この説明に納得し、私の家でも最初は国語から学習を始める事にしました。

 ではいつから算数・英語を始めるのでしょうか。厳密な決めはないようですが、算数であれば6A、英語であれば2Aまで国語を進めた時点で声をかけて頂けるという事でした。私の家でも国語が6Aまで進んだあたりから、算数を試しに始めるよう提案して頂けました。

 特に幼児期の英語教育というのは、どのように考えるべきか人によって大きく意見が分かれる所です。しかし小さいうちから公文を始めるのであれば、必ずしも英語教育へのスタンスを入会時点で決める必要はないものと思われます。

ズンズンという教材の存在を知った

 もう一つ開始前に知らなかったのは「ズンズン」の存在です。

 「ズンズン」は運筆の練習をする教材であり、詳細は下記で解説しています。文字や数字を実際に書く前に、正しく線を引く事自体を練習していきます。

 ズンズンはZ1からZ3までありますが、2ヶ月程度が経過したあたりでプリントが出なくなりました。教室の先生が必要性に応じてオプションとして付けてくれるのでしょう。改まって運筆の練習をする機会というのはなかなかありませんが、速く正確に文字を書く能力というのは公文に留まらず、学校や塾の授業の板書を取る時にもなかなか馬鹿にできない技術です。実際に線を書くのが短期間でもだいぶ上手になり、嬉しい誤算となりました。

国語と算数を習ってもらっての経過報告

 ここまでは公文を始める前の想定と違った部分を説明しました。 現在は国語と算数をやっていますが、やはりスムーズに進みやすい所と、詰まりやすい所がそれぞれの教科でありました。ここからは実際に公文をやってもらっての印象を書いていきます。

国語で詰まったのは三語文

 国語は三語文が難しいポイントでした。子供は男の子で、言葉が出るのはやや遅い傾向がありましたが、それでも単語は三歳までにはだいぶ出ていたように思います。二語文もそこそこすんなり習得してくれました。

 しかし三語文はなかなか出てきません。子供に向かって話す時、三語以上の文章で話す機会がなかなかない事が理由でしょう。「りんごおいしいね」とは言っても、「あかいりんごがおいしいね」と話しかける事はなかなか少ないのではないでしょうか。ここは3歳から公文を始めると、わりと詰まりやすい部分だと思われます。

算数で詰まったのは1から10の識別

 算数はやはり1から10を正しく認識するのが難しそうでした。1から10を順に数えるのは、童謡を歌うような感覚だったのか意外と早くできました。しかし「7」という記号が「なな」であるという所を理解するのは難しそうでした。

 少なくとも公文では、ひらがなより数字の方が先に文字を記号として捉えるタイミングが来ます。国語は既に三語文が出ていますが、ひらがなを読むというよりも、親と一緒に文章を音読するというニュアンスが強いのです。そして数字は日常生活のいろんな所にありますから、子供が目にして読もうとする機会がたくさんあります。

 できるだけ子供が興味を持ったタイミングを逃さずに、どの記号がどの数字なのかを教えてあげましょう。何十回、何百回と間違えるかもしれませんが、繰り返し教えてあげれば成果は徐々に出てきます。

 現在では一桁の数字を乗り越え、30あたりまで扱う数字が増えてきました。10を超えるとこれまでが嘘のように理解がスムーズに進みました。

数を認識する事で広がる非認知能力の教育

 算数ができるようになると、扱える概念が大きく増えてきます。

 日常会話で言えば、数字が扱えると会話の幅が大きく広がります。いくつおやつを食べるのか、何回やるのか、今は何月何日の何時なのか。こうした生活に即した様々な概念を、理解するまではいかなくても、理解してもらえるよう働きかける事ができるようになってきます。

 また小学校受験の教室でも同じ事が言えます。単に数を数える問題ができるという所に留まらず、すごろくやトランプと言ったゲームをしたり、「○○をいくつ取って」という所から短期記憶に働きかけたりできるようになっていました。

 子供が小さい程に非認知能力を鍛える重要性は高まります。知識そのものが役立つのはもっと先の話だからです。数の概念を訓練する事は、非認知能力のトレーニングをするに当たって大きな役割を果たしてくれます。

勉強を親側が嫌いにさせたくない

 大人になると勉強に嫌なイメージが付きやすいですが、子供は他の遊びと同様に公文にも興味を持ってくれます。本来は知らない事を知るという事は楽しい行為で、そこに付随する競争や周囲のプレッシャーなどから勉強が嫌いになるパターンが多いのでしょう。だから勉強に初めて触れる子供は、興味の強弱はあれど、それ程勉強の事を嫌いにはなっていない場合がほとんどです。

 また保育園や幼稚園ではまだ本格的な勉強が始まりませんから、勉強を嫌う要因が出てくる事は少ないでしょう。だからこの時期に勉強を嫌なものだと認識させてしまう原因に最もなりやすいのは親だと言えます。

 ただ幼児期の子供に公文をやってもらう事には親側の辛抱が必要です。私自身も、残業が多い仕事ではなく子供に割けるリソースは多い方だと思いますが、毎日公文をやってもらうというのはなかなか大変だと感じています。家族内での負担の分散というのは確実に求められてくるでしょう。家では送り迎えと自宅学習を夫婦で分担しています。

まとめ

 短期的に効果が出やすいのは、やはり算数だという事が実感できました。これは幼児期もそうですし、もう少し大きくなってからも、計算が速くなるというのはとても分かりやすい公文のメリットだと思います。

 しかし長期的に効果が出るのは国語だと思っています。速く正確に文章が読めるという事は、受験に限らず一生の資産になると信じています。

 これからも公文を続けていけるよう取り組んでいければと思っています。

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